“失敗しない”を“成功する”に近づけるためにできること-事前準備-
10.他社から学ぶ
展示会に出展すると決めたのであれば、積極的に展示会を見学する機会を作ることをおすすめします。見学に行く際はただなんとなく見るのではなく、誰に何を伝えるために出展しているのか、伝えたい人に伝えたいことを伝えるためにどんな表現を用いているのか、この点に注目して見る。それが自社の出展に向けて他社から学ぶときに重要なポイントです。
今は事前に展示会の公式サイトで出展社検索をしたり会場マップをダウンロードできるので、見ておきたい出展社のブース位置はあらかじめチェックして印をつけておきましょう。
そんなに広くない展示会会場であれば、まずはマップで今どこにいるのかを確認しながら全体をぐるっと周ります。その際に「このブースは伝達力が高い!」と感じたところがあれば印をしておきます。>>伝達力についてはこちら
次に印をつけたブースにあらためて訪問しましょう。どんなタイミングで声をかけていただけるか、また自分が聞いたことにどのような対応をしていただけるかに注目し「自分が出展するときはどうするとよいか」と考えながら接客を受けてください。
ある程度会話を交わしたのちに写真撮影をお願いしましょう。その際は「今、展示会出展に向けて準備をしています。御社のブースから勉強させていただきたいので、写真を撮らせてください」ときちんと理由も説明しきちんと名刺もお渡しします。ほとんどの出展社さんが快く応じてくださいます。
そのときは「この展示を参考にしよう」と覚えたつもりでも会社に戻った頃には記憶はほとんど残っていません。なので写真に残すことが重要です。可能であればチラシ等の配布資料もお願いしていただいてください。
会社に戻ってからでいいので、撮影した写真を見ながらこのブースは誰に何を伝えようとしているのか書き出してみましょう。そして伝えたい人に伝えたいことを伝えるためにどのようなキャッチコピー、壁面装飾、チラシ、展示品、接客を用いているのか、を具体的に書き出していきます。
この行動を展示会見学に行くたびに繰り返していくと、展示会見学レポートが数十社分ほど貯まる頃には自分なりの“伝達力が高いブース”の定義ができていることと思います。それを自社に反映して展示会を作っていきます。