コンセプトは変える/軸は変えない

こんにちは^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今日も大雨ですね。被害地域への影響がこれ以上大きくならなければよいのですが。そんな大阪から今日も展活タイムズをお届けします。

コンセプトの見直しが必要です。しかし…

今年の3月~6月はまったく展示会がありませんでしたし、また感染者数が増加しているのでどうなるのかわかりませんが、予定では7月29日からインテックス大阪で再開後初の大型展示会が開催されることになっています。展活とご縁深いケイ・エイチ工業さんがプラントショーOSAKAに出展されるので、現在、準備の追い込みをしています。

プラントショーの開催が決まったのは5月末でしたが、4月の時点で展示会が中止になった場合もオンライン配信というかたちで自主開催すると決めていたので、コンセプト明確化は早めに進めていました。ちなみに昨年秋のプラントショーのブースはこちら。

ケイ・エイチ工業さんは化学工場や医薬品工場の設備=プラントのメンテナンス会社です。2019年の秋は「働き方改革」を大きく打ち出し、プラントの人材不足や省力化・自動化サポートをテーマにした問題解決型ブースで出展をされました。つい半年前はこれがトレンドだったんですよ(笑)。しかしコロナ以降の時代にこのコンセプトが合うわけがありません。なので今年の展示会では下のようなコンセプトに変えることにしました。

上の画像は今回用のタペストリー原稿です。左から三分の一のポイントで直角にしてL型に配置します。テーマはまずは防爆対応型IoT。リモート時代のトレンドをいち早く取り入れてみました。次に設計。これは簡単に言うと工場の製造工程の図面化サポートです。設備の機械・配管・バルブなどを記号で表現し製造工程を表現したものを「P&ID」と呼ぶのだそうです。この「P&ID」を元に移設や増設をしたり、リスク管理をする際のベースになったりします。今年はこの「P&ID」作成支援も前面に打ち出していきます。

ケイ・エイチ工業さんの展示会出展の主軸は初出展のときから変わらず“プラントの問題解決”です。しかしコンセプトは毎回変えています。時代を考慮した変更は必須です。そして常にお客様からお困りごとをヒアリングしていらして、今、お客さまが求めていらっしゃる問題解決を提供できるような新商品・新サービスを生み出している、このことが重要です。

だからコンセプトは毎回変える。しかし軸は変えない。軸とはケイ・エイチ工業さんの場合は“プラントの問題解決”。会社のアイデンティティが明確になっていて、社内で共有されているのです。なのでたった半年前の展示会のコンセプトが今の時代に合わなくても、新時代に対応したコンセプトに変えて出展ができるのです。

問題解決は仕事の本質です。この軸がしっかりしていれば次にコロナのような予測不可能な時代の転換が起こっても、上手く変わっていけます。あなたの軸は何ですか? いい機会なのでぜひ社内でじっくりと考えてみられてはいかがでしょうか。

まとめ

今日の展活タイムズはコンセプトは変える/軸は変えないというテーマでお届けしました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。