屋台に習う展示会ブースのパラペット活用術

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今は雨が降っていますが、もうすぐやむようです。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

社名だけ?もったいない!集客できるパラペット活用

最近、健康のためによく歩くようにしています。歩く、という行動は身体に良いのはもちろん、脳にも良いらしいですね。座って唸っていても出てこないアイディアが歩いていると出てきたり。今朝はそんなウォーキング中に考えたことを元に展示会活用法をお伝えします。

展示会でよく見る残念なパラペット

展示会ブースの鴨居部分を“パラペット”といいます。展示会に行くと、ここのスペースにただ社名だけを掲げているブース、本当によく見かけますよね。特にシステムパネルを使った標準ブースだと、支給された社名版をそのまま付けているケースがほとんど…。

↑こちらは展活以前のブース。今は訴求力のあるブースに生まれ変わってます(^^ゞ

でも、ちょっと待ってください!特に私たち中小企業の場合、社名だけ見て「あ、〇〇の会社だ!」とすぐに分かってくれる来場者、どれくらいいるでしょうか?多くの場合、何屋さんかすら伝わらないのではないでしょうか?

発見!大阪城の屋台は“看板(パラペット)のプロ”だった!

先日、大阪城公園をウォーキングしていたら、満開の桜の下に並ぶ屋台が目に入りました。屋台の“顔”である上部の看板?のれん?(展示会でいうパラペット)を見て、つくづく「これよねぇ~」と感心したのです。

上の写真をご覧ください。“イカの姿焼”“フランクフルト”“厚切り牛タン塩ステーキ”。そこに書かれているのは、売っている商品名だけ!“〇〇商店”みたいな店名をデカデカと掲げているお店なんて、一つもありませんでした。

展示会ブースと屋台の共通点は通りすがりの人の足を止め、興味を持ってもらい、購買(訪問・商談)に繋げること。ちょっと強引なたとえかもしれませんが、目的は同じですよね?屋台が店名ではなく商品名を出すのは、それがお客さん(通行人)にとって「今、ここで何が得られるか」という最も重要な情報だからです。

翻って展示会ブース。あなたの会社のパラペットは、来場者が最も知りたいであろう「このブースで何が解決できるのか?」「どんなメリットがあるのか?」という情報を、ちゃんと発信できていますか? 社名だけでは、その役割を果たせていないのではないでしょうか。

最初に目に入る部分はどこですか?

更に屋台は“側面”の使い方も実に巧みなんです。

この写真をご覧ください。正面からだけでなく、横から見てもちゃんと「イカの姿焼」と分かるように、側面にもしっかりと表示がありますよね。これなら、桜並木を遠くから歩いてきた人にも、「あっ!あそこにイカ焼きがある!」と認識してもらえます。目的の食べ物を探している人にとっては、これ以上ない親切な道しるべです。

展示会でも同じです。ブースの前を通り過ぎる来場者だけでなく、遠くから歩いてくる来場者にとって、最初に目に入るのはブースの「側面」です。屋台のように、側面からも「何の会社か」が瞬時に伝わる工夫があれば、より多くの来場者の足を止め、ブースへ引き込むチャンスが格段に増えるはずです。

あなたの会社のパラペット、そして側面パネルは、来場者が本当に知りたい情報を、ちゃんと発信できていますか?社名よりも“”伝えたいメッセージ”。屋台流の発想で、あなたの展示会ブースも来場者の足を止める場所に変わります!屋台の工夫をぜひ取り入れてみてくださいね。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。