Asia Fashion Fair大阪2025春 レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日は雹が降った大阪市内。4月半ばとは思えない寒さです。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

中国+東南アジア 繊維・ファッションの今と未来

4月8日(火)~10日(木)マイドームおおさかにてAsia Fashion Fair大阪2025春が開催されました。

Asia Fashion Fair大阪とは最大規模の繊維・ファッションOEM/ODM展示会で今回で43回目の開催。会場には中国・東南アジアの縫製工場360社が集結。素材からアパレル製品、ホームウェア、雑貨など多彩なブースが並びました。

<開催概要>
●名称:Asia Fashion Fair大阪2025春
●開催日時: 2025年4月8日(火)~10日(木)
●会場:マイドームおおさか 大阪市中央区大阪市中央区本町橋2番5号
●展示面積:6,000㎡
●主催:AFF株式会社・一般社団法人日中経済貿易センター

AFF(Asia Fashion Fair) はCFF(China Fashion Fair) を名称変更したものだそうです。

AFFで得た2つの気づき

マイドーム大阪に360社もの縫製工場のブースが並ぶ様は圧巻でした。正直、私はアパレルのプロではないので展示されているサンプル製品の違いはわかりませんでした。しかし興味深い気づきが2つありました。

生産拠点は中国→東南アジアへ

一つ目の気づきは中国企業がミヤンマーやカンボジアに工場があることを強調している、という点です。背景には、中国国内の人件費の高騰があると考えられます。かつては「安価に大量生産」といえば中国という時代もありました。しかし今はそのコストメリットは薄れ、よりコストを抑えるために生産拠点を東南アジアへ分散させる動きが進んでいるようです。

この流れはアパレル業界に限らず、製造業全体でも起こっていることで、展示会の現場でこうした企業の声を直接聞くと、改めてグローバル調達の時代を実感します。

AI翻訳で変わる、海外企業へのアプローチ

もう一つ注目したのは、各ブースの日本語対応です。多くの案内パネルや配布チラシは日本語で作成されていました。よく見ると「ん?」と首をかしげるような少し不自然な表現や、明らかな誤字が見られることも正直ありました。しかしそれでも「何を伝えたいのか」という意図は十分に理解できるということです。

おそらくAI翻訳ツールを使用しているのでしょう。完璧ではないにしても、言葉の壁は以前に比べて格段に低くなっている。これにより、海外企業が日本の展示会に出展し、日本のバイヤーと直接コミュニケーションをとるハードルが大きく下がっていることを実感しました。今後の海外企業との商談や、外国での展示会出展のあり方そのものを変えていく可能性を感じます。

まとめ

Asia Fashion Fair(AFF)は単なる仕入れ先探しの場ではなく、アパレル業界の今とこれからを感じ取れる展示会。更に中国企業が東南アジア生産を武器にコスト競争力を保とうとする姿勢。AI翻訳を駆使して、日本市場へ積極的にアプローチしてくる挑戦心。中国や東南アジアの積極的な姿勢から刺激を貰える、そんな展示会でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。
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