展示会活用10年でここまで変わる!三洲ワイヤーハーネスの軌跡

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

ようやく長い雨がやみました。太陽が恋しいです。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

挑戦と改善を続けた先に

「展示会を活用し続けると、会社はどう変わるのか?」これは、多くの中小企業が知りたいテーマのひとつではないでしょうか。今日は、私のセミナーを何度も受講され、 展示会活用をはじめて10年になる三洲ワイヤーハーネスさん の事例を紹介します。ハーネスとは電線の束のこと。自動車や各種機械の中の電線を加工するお仕事です。下請けから脱却し、大手メーカーやサプライヤーと直接取引ができるようになったその軌跡を、10年分のブース写真とともに振り返ります。

黎明期

はじめての出展は2016年でした。今の社長が代表になられて間もない頃です。社長は様々なことに取り組まれましたが、そのうちの一つが展示会でした。はじめてで何もわからない中、手探りでメッセナゴヤに出展。来場者は多かったですが求めているお客さん以外が多く、ブース作りには課題が残りました。

そんなときに見つけたのが対面のブース。とても伝達力が高いブースでした。社長はそのブースの方に問いかけます。「どうやってこのブースを作ったのですか?」。するとそのブースの方は答えました。「展活セミナーで勉強したんです」。

こうやって三洲ワイヤーハーネスさんと展活が出会います。翌年のあいち展活セミナー2017に社員さんと共に参加をして下さいました。

チャレンジ期

2017年からは様々なチャレンジが続きます。まずは昨年と同じくメッセナゴヤに碧南商工会議所ブースとして合同出展。問題解決型を取り入れました。

変革期

転機となったのは2020年1月(2019年度)のオートモーティブワールド東京に愛知県ブースとして合同出展をしたこと。6mブースを3社で使うという小さなブースでしたが、今までとは来場者の層や質問の内容が全く違いました。専門展示会に問題解決型ブースで出展することの効果を実感。この展示会での受注がコロナ禍の経営を支えることになります。

試作特化期

ここからコロナ禍に入りますが三洲さんの挑戦は止まりません。展示会のコンセプトを試作に特化。リアル展示会の来場者数は決して多くなかったこの時期。三洲さんはオンライン展示会をきっかけに大手メーカーからの受注を得ることになります。コンセプトをしっかりまとめ、きちんと伝えること。それができればオンライン展示会でも大きな受注につながることがることがわかりました。

そして今のかたちに

2021年にはほぼ今の型が出来上がります。この頃から総合展ではなく専門展に絞って出展されるようになります。

こちらが直近のブース。オートモーティブワールド2024幕張に出展されたときのもの。2024年は専門展を軸に5つの展示会に出展。全ての展示会で成果を出しておられます。

展示会活用を成功させるために不可欠なこと

こうやって比較するとまったく違うブースになりましたね!展示会を活用することで下請けから大手メーカーやサプライヤーと直接取引できる企業に変わった三洲ワイヤーハーネスさん。

私のセミナーでは、展示会で成果を出すために必要な力は商品力と伝達力。商品力と伝達力の合計点で成果が決まる、とお伝えしています。三洲ワイヤーハーネスさんがすばらしいのは商品力を上げる努力を怠らなかったこと。ハーネス加工は開発の最後になることが多いそう。仕様が変わるたびにハーネスを組み直す必要が出てきます。求められるのは短納期対応。三洲ワイヤーハーネスさんはそれができる環境を作られました。碧南と飯田の両方の工場を見せていただきましたが、工場を見ると隅々まで工夫がなされていることがわかります。

試作にはニーズがある。だけど短納期が求められる。皆あまりやりたがらないけれど、やれるようになることで確実に商品力が上がる。それに気づいて覚悟を持って取り組まれたこと。そのことがカーボンニュートラルへとシフトしていく時代にピッタリ合ったこと。この辺りが成功の秘訣だと私は思います。

そして商品力と同時に大切である伝達力を上げるために展活セミナーを活用されたこと。見込み客に伝えたいことが伝わる展示会ブースの探求もずっと続けてこられました。

最後に

三洲ワイヤーハーネスさんの10年間の軌跡はきっと皆さんの刺激になることでしょう。これからも一緒に未来を切り開いていきましょうね!

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。