万博和歌山商工会議所ブース展示指導③

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今日も展活タイムズをお届けします。

和歌山の化学産業の展示指導

今年の4月から夢洲で開催される大阪・関西万博。その中にEXPOメッセ「WASSE」という施設があります。そのWASSEにて4月30日~5月3日、和歌山県の地場産業の魅力を伝える催しが開催されます。

その中のその中の和歌山商工会議所ブースに和歌山の洋家具・皮革・化学の組合が2日間ブース出展をされます。そちらの展示指導をさせていただくことになりました。

3日目のこの日は和歌山県化成品工業協同組合に所属されている新中村化学工業(株)さんに訪問。化学とは化成品とは何なのかについて教えていただきながら、展示方法を検討してまいりました。

和歌山の化学産業の歴史と今

和歌山の化学が発展したきっかけは1941年。第一次世界大戦による合成染料の輸入途絶で、日本の染色加工業が危機に陥ったこと。その際に和歌山出身の由良浅次郎がアニリンの開発に挑戦しました。実験と試行錯誤を繰り返して日本初のアニリンの工業化に成功。これが日本の化学産業の発展につながりました。彼が使用したベンゼン精留装置は2009年に「近代産業化遺産」に認定されたそうです。

和歌山の化学メーカーは合成染料や染料用原料の製造からスタートし、精密化学分野へと発展。時代に即した進化をしてきました。「オンリーワン」技術を持つ企業が多く、繊維・医療・農業・電子などの専門分野で重宝されています。

近年では宇宙・航空機産業にも進出。最先端技術を駆使した化学製品が開発されています。また環境問題や省エネに対応する技術開発も進めており、持続可能なものづくりへの取り組みが強化されています。

作っておられるのが化学原料なので直接我々消費者の目に触れることはありません。しかし世界的な有名企業の製品にも和歌山の科学技術は活用されているとのことです。

和歌山の化学産業の魅力をどう伝えるか?

「化学」というテーマは一般の来場者には理解しにくいものです。そんな中でも歴史的背景や技術革新の流れをわかりやすく伝えたい。そして和歌山の化学産業が今後どのように社会に貢献していくかを示すような展示内容にしたいです。実際には3Dプリンターと制作物の展示になる予定。特に伝えたい部分はパネル展示で補足しようかと。

和歌山の化学産業は歴史と最先端技術を融合させながら進化を続けています。万博を通じてそれが世界の人たちに伝わるよう引き続きサポートしてまいります。

今日もお読みいただきありがとうございます。

中小企業向け展示会サポートプログラムのご案内。無料説明会随時受付中!

>>展示会活用アドバイザー大島節子へのお仕事依頼はこちらからお願いします

The following two tabs change content below.
アバター画像

大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。