2024年 印象に残った展示会

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

SNSで雪景色を目にする機会が増えてきました。大阪は当分、雪が降る予定はありませんが、本格的な冬の到来を感じています。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

今年、活気があったテーマとは?

2024年がもうすぐ終わろうとしています。今年もたくさんの展示会を見ました。もちろん全てを網羅できたわけではありません。ただやはり展示会は新しい技術やサービスが集まって来る場。展示会に身を置くことでおのずと今、どういうジャンルが活気があるのかを感じられるように思います。

そんな展示会マスターの私が選ぶ、今年印象に残った展示会とは。

環境・新エネルギー・カーボンニュートラル

SDGs目標として掲げられた2030年まで気づけばあと5年。新エネルギー・カーボンニュートラルの分野は変わらず活気があります。

スマートエネルギーweek・GX経営week東京(毎年2月ごろに開催)の来場者数推移。
2020年 18,509人
2021年 28,347人
2022年 41,751人
2023年 65,196人
2024年 69,261人

スマートエネルギーweek・脱炭素経営EXPO関西(毎年11月ごろに開催)の来場者数推移。
2022年 12,636人
2023年 11,955人
2024年 14,393人

東京展がダイナミックに拡大し続ける中で関西展は23年に微減。おやおやと思っていましたが今年は増えていました。「GX経営」「脱炭素経営」等の言葉が追加されたのも確か今年からです。

このテーマは来年の大阪関西万博にも直結します。なので万博に向けた展示会「未来ものづくり国際EXPO」でも掲げられていました。

人手不足・人口減少・少子高齢化

2011年以降、減り続けている日本の人口。企業は慢性的な人手不足の問題を抱えています。その問題の解決策の一つになるのが“自動化”。例えば食品工場で使用する機械の展示会「FOOMA」は年々拡大を続けています。

FOOMAの来場者数推移
2019年 100,680人
2020年 中止
2021年 22,420人
2022年 92,717人
2023年 106,104人
2024年 113,777人

ロボットの専門展示会や他の機械ジャンルの展示会でも自動化分野は活気があります。

人手不足対策へのもう一つのアプローチがAI、DX、IoT等のIT分野です。こちらは一つの展示会の来場者数が劇的に増えているというよりも、展示会の開催数自体が増えている印象です。大規模な展示会からローカルなものまで時期・場所を選ばず多く開催されています。

この分野では突出することの難しさを感じます。個人が無料や安価でAIや各種デジタルサービスを使いこなす時代。とにかく見てもらわないと始まらないのでどんどん呼び込みが派手になっていっている印象(笑)。IT系は現在、群雄割拠の戦国時代ですね。

多様性・価値観アップデート

今年4月に東京レインボープライドを見学しました。こちらはLGBTQのお祭りですが代々木公園に企業のテントブースが並び、その部分はちょっとした展示会なのです。各企業は自社のLGBTQに関する取り組みや対象商品を展示します。

元となるイベントは30年ほど前からあったそうですが、ここ数年でダイナミックに拡大しています。

ライフスタイルweek内に“推し活EXPO”が登場したのも今年でした。絶対的なカリスマがいない時代。アイドルグループも大人数ですよね。アニメも群像劇ばかり。オタクは皆、担当カラーを持ちたがります。人数が増える一方なのでカラー展開は多色化が進む一方。これまではせいぜい5色とか7色あれば足りていたものが、いまや20色以上必要だったりするんですよねー。推し活市場は来年以降も拡大していくでしょう。

多様性・価値観アップデートの分野は今後ますます無視できません。

まとめ

そんな感じで2024年の展示会をまとめてみました。2025年はついに万博ですね!上手く展示会との相乗効果を起こしていきたいです。

今朝の展活タイムズは2024年印象に残った展示会というテーマでお届けしました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

中小企業向け展示会サポートプログラムのご案内。無料説明会随時受付中!

>>展示会活用アドバイザー大島節子へのお仕事依頼はこちらからお願いします

The following two tabs change content below.
アバター画像

大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。
アバター画像

最新記事 by 大島 節子 (全て見る)