1年間の文化大河体験

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

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「光る君へ」最終回を見終えての全体の感想

12月15日(日)、2024年の大河ドラマ「光る君へ」が最終回を迎えました。

これまで「光る君へ」については2度、記事にしてきました。

>>“光る君へ”へ(2024年1月5日)
>>何もかもが期待のナナメ上(2024年8月16日)

1月は大好きな紫式部への解釈違いへの不安を。8月には解釈の不一致一切なし。むしろ何もかもが期待のナナメ上だといったことを書きました。そして最終回まで見終えて、1年間この大河ドラマと過ごせた幸せをかみしめています。

待ち焦がれた文化大河

まずは物語全体について。途中まで戦シーンが全くないのがすごく好きでした。私、大河ドラマファンですが戦シーンは退屈なんですよね。スマホ触っちゃう。なぜだろうと考えるに、物語が進まないからなんですよ。アクションシーンは役者さんの見せ場だということはわかっているのですが、しょせん殺し合いじゃないですか。その代わりにこの大河では何が描かれていたのか。書くシーンなんですよね。まひろが書くことによってドラマの熱がグアーっと上がってゆく。それを文化大河と表現されている方がいて、なるほど!私が待っていたのは文化大河だったのか、と思いました。

まひろは今までにない女性主人公だったと思います。大事なシーンで黙るのが好きでした。頭の中には言葉と文字が駆け巡っているのに口には出さない。後で書く(笑)。

刀伊の入寇については知りませんでした。平清盛の曽祖父くらいの時代なんですね。最後、双寿丸が東国の戦(平忠常の乱?)に向かっていって「嵐が来るわ」というセリフで終わる。平将門の乱から80年というセリフもありました。束の間の戦がない時代だったから平安文化が栄えたのですね。

強く賢い女たちの物語

8月に書いた記事に登場する女性キャラクターたちの魅力について書きました。その時はまだ覚醒していなかった彰子と賢子の成長が後半見せ場でしたね。あの無個性だった彰子があんなに変わっていくとは。国母としての貫禄。藤原家トップとしての自覚とリーダーシップ。本当に好きな青色の着物を着るようになってからの美しさ。好きになりすぎて彼女を主人公にした小説を読んでしまうほどでした(笑)。

賢子は最後まで自分が不義の子であることを知らないままでしたね。不義の子は源氏物語の主要テーマの一つですが、終始カラっと描かれたのがとても良かったです。

そして倫子。最後まで見事でした。このドラマには愚かな女が一人も出てこなかったですね~。源氏物語を女の嫉妬と怨念の話と思っていた人もいるかもしれませんが、その解釈も覆してくれました。

平安期の女王蜂システム、合理的でいいですよね。女が家と財産を継いで、婿をとって実母と一緒に子供を育てて家を守る。子供を産むのは女なのだからこのほうが理にかなっているんですよ。

道長が望月の歌を詠んだ日が満月で、最終回の夜も満月だったのもめっちゃ粋でした!

まとめ

これまで一番好きな大河ドラマは「平清盛」でした。ただいくつか不満もあって、一つは清盛が徐々に闇落ちしていくところ。10月くらいからすごく嫌でした。道長は最後まで三郎のままだったのが良かったです。で、権力ではないかたちで家を繁栄させたのは彰子という着地。

もう1つは時子(清盛の妻)の源氏物語解釈。光る君と紫の上の恋に憧れるというセリフが何度もありましたが、どう読めば光る君が理想男子になるんですか?皆目見当違い(笑)。最終回にチラっと出てきた菅原孝標女の解釈「光る君は女を照らし出す光」こそが今後のスタンダートになるのですね。嬉しい♪

今後平安期や更に前の時代が大河で描かれることはあるのでしょうか?いつか『日出処の天子』が大河になればもう何も思い残すことはないのですが…(笑)。

1年間、本当に楽しませていただきました。ありがとうございました。今朝の展活タイムズは「光る君へ」最終回を見終えての全体の感想でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。
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