何もかもが期待のナナメ上

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

終わりが見えない猛烈な残暑が続いています。まだ夏季休暇中のところも多いと思うので、今朝は雑文を。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

“光る君へ”折り返しから少し経って…

2024年の大河ドラマ「光る君へ」は現在30話まで放送済み。おそらく全48話くらいだと思うので、全体の3/5くらいまで来ているということです。

年始に「“光る君へ”へ」というタイトルで記事を1本書きました。まだ休暇中だったので別に書かなくてもよかったのですが、どうしても本放送がはじまる前に“個人的な紫式部解釈”を書いておきたかったのです。

>>“光る君へ”へ(2024年1月5日)

その記事では
・紫式部は女性の生き方に選択肢が少なかった時代に女性の多様性を描いた
・光源氏はヒーロー(主役)ではない
・私の紫式部及び源氏物語の解釈と合うかどうか不安
というようなことを書きました。

そして今、30話まで見てきてどうかというと…。

解釈の不一致一切なし!!すべてが想像のナナメ上!!こんな紫式部が見たかった!!!

といった感想を持っています。とにかく出てくる女性キャラたちが全て魅力的すぎます!主役のまひろ(紫式部)を筆頭に、ききょう(清少納言)、倫子(道長の妻)、詮子(道長の姉)、定子(道長の姪、一条帝の寵姫)。全然違うタイプの女性なのにそれぞれに賢くて強い。そして寧子(『蜻蛉日記』の作者、兼家の妾)、赤染衛門、あかね(和泉式部)など百人一首で名前しか知らなかった女性たちが輪郭を帯びていき、やがて一つの人格となっていくのがたまりません。

今後はまひろの娘である賢子と、今は無個性な彰子(道長の娘)がまひろや周囲の影響を受けながらどのようにたくましく成長していくのかが楽しみでなりません。

平安時代は女性はとにかく顔を見られたらいけない時代だったはずなので、その状態でどうドラマとして描くのかと思っていましたが、それはとっぱらってしまうのですね(笑)演出の開き直りが最初にわかったのもよかったです。

他にもよかった点はたくさんありますが、一番はやはり“不義の子”の扱いです。源氏物語の背骨となる設定に“不義の子”があります。光源氏は若き日に父帝の寵姫である藤壺の女御に憧れ、やがて思いを遂げ、藤壺の女御は後に冷泉帝となる皇子を生みますが、死ぬまでずっとその事実に苦しみます。

やがて時は過ぎ、老齢となった光源氏の元に帝の皇女である女三宮が嫁いできます。女三宮との間に男子が生まれまずが、その子は光源氏の子ではなく、息子である夕霧の親友で、自身の幼馴染の頭の中将の息子である柏木と女三宮による“不義の子”だったのです。光源氏は二人を大いに憎み、その憎しみに耐えられず柏木は若くして死にます。

源氏物語はそういう話なのですが、道長とまひろは“不義の子”を作ってしまったにもかかわらずカラっとしていますよね(笑)。道長はまだこの事実を知りませんが、たぶん31話で描かれるのでしょう。まひろの夫である宣孝が早々にそのことを許したから、というのが根底にはありますが、藤壺中宮や柏木があんなにも苦しみ抜いたのに……えっ?(笑)。

でもそれが令和の大河なのだろうなーと思うのです。昨年NHKで放送された男女逆転大奥のテーマである“血の継承に固執することのグロテスク”につながるものがあります。大切なのは血をつなぐことではなく命をつなぐことです。この時代だったから描けた物語だと思います。今まで紫式部や源氏物語を大河にせずに取っておいてくれてありがとう!!もし昭和だったら〇ェームス三木あたりにポルノにされていたことでしょう(笑)。

昭和に生まれ、平成を生き抜いた女性たちが、令和に見たい(描きたい)と思う紫式部を主役とした大河とは? この問いに対する制作と脚本家と視聴者の想いが見事に重なった感じがしますね。最終回まで全力で見届けます!

まとめ

今朝の展活タイムズは全てが期待のナナメ上だった2024年の大河ドラマ「光る君へ」への中間感想でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。