ヴァーチャル産業交流展2020 レポ
おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。
昨日より更に寒い朝。日本海側はまた大雪なんですね。そんな大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
東京都による異業種展示会が今年度はヴァーチャル開催に
2020年1月20日~2月19日、毎年であれば秋に東京ビッグサイトで開催される産業交流展が今年はオンラインで開催されています。産業交流展とは今年で23回目となる東京都による中小企業のための異業種総合展示会です。2018年の来場者数は14,221人。2019年は8,032人。2019年はオリンピックの影響で会場が青海に移ったことが来場者数減に影響したと思われます。2020年度はこの状況ということでオンライン開催となり、時期も秋ではなく1月~2月に。期間も1ヶ月間となりました。
公式サイトからヴァーチャル展示会場に入場するためには登録が必要です。名前、役職、業種、職種、メールアドレス、パスワードを登録。会社名は必要ありませんでした。
登録を済ませてヴァーチャル会場に入場すると、3Dによるヴァーチャル空間が表示されます。そこから自分が行きたい方向に進んでいき、大カテゴリ→中カテゴリ→企業ブースへと進んでいきます。もちろんキーワード検索も可能です。
企業ブースはいくつかのパターンから選べるようですが、基本的な構造は下記のとおりです。
やはり目立つところに動画があります。動画はYouTubeにアップしたものを読み込む形式で貼られています。パネルはダウンロード可の資料を兼ねています。商談はMicrosoftTeams、Googlemeets、Zoomから選べるようになっており、これらのツールは各企業で設定するようです。
特長としてはセミナーコンテンツの充実が挙げられます。基調講演・特別講演/デイリーセミナー/サブステージの3つから選べるようになっており、特別講演にはオードリー・タン、落合陽一、ワークマンの土屋社長など有名人がずらり。デイリーセミナーも気鋭のコンサルタントによる興味深い内容が多く、これだけの講演・セミナーコンテンツを充実させられたのはオンライン開催ならではだと思いました。
気になったこと
とはいえ、オンライン展示会元年の今年度です。気になるところもありました。今後のためにも書き残しておきたいと思います。
登録前にわかる情報が少なすぎる
公式サイトのトップページにある情報が少なくて、せっかくこんなにもセミナーコンテンツが充実していることがまったく伝わりません。今現在も無料で聴講できる有名人や経営者・コンサルタントたちのコンテンツは再生回数が残念な状況です。個人情報を登録して入場するという行為は心理的ハードルが高いので、だからこそ「登録すればこんないいことがあるよ!」と思えるトップページであってほしいです。
いつでも見れると思ったら見ない
セミナーコンテンツの「サブステージ」とは出展者プレゼンテーションのことです。そもそもなぜ「サブステージ」というタイトルなのでしょうか? 出展者が話す場である、ということが伝わっていません。そして出展者プレゼンテーションこそライブ感を演出してほしいのです。人はいつでも見れると思ったら結局見ません。結果的にアーカイブが残るとしても「今、この企業がステージでプレゼンをしています!」という演出をして、プレゼンを聴き終わった人たちがブースに流れる動線がほしいです。選任スタッフを置いてSNSでリアルタイム感を出すことは難しいでしょうか。
動線
展示会の成功とは出展者の成果の総数です。なので、もっとあらゆるところから企業ブースへの動線を貼ってほしいです。せっかくこれだけ多くの有名人のセミナーがセッティングされているのだから、セミナーを見終わった方が各ブースを覗いてみようと思うような動線の工夫があればいいのにと思いました。
各企業のブース作り込み具合のバラつき
これはリアル展示会でもそうなのですが、出展者によってはアップすべき情報をアップできていないところも目につきました。
以上、いろいろ書いてしまいましたが、昨年中に開催されたメッセナゴヤ等と比べると明らかにスペックは高かったです。出展料が破格の安さ(中小企業2万円、小規模事業者1.5万円)であることを考えるとこれ以上を望むのは申し訳ないのですが、日本のオンライン展示会元年のリアルな記録、ということで残しておきたいと思います。
まとめ
今朝の展活タイムズはヴァーチャル産業交流展2020のレポでした。
今日もお読みいただきありがとうございます。
大島 節子
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