2020年がはじまりました!
おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。
2020年最初の投稿です。いつも展活タイムズをお読みいただきありがとうございます。2020年も平日毎日更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。
年末年始に考えていたことなど
今年の年末年始は土日と上手く重なったので事務所は29日~5日までお休みで結果的に9連休になりました。2019年の振り返りや2020年に向けて考える時間がたくさんありました。
そんな中で考えていたことの一つがこれまでの自分に大きな影響を与えてくださった“人”についてです。私の人生観に最初に影響を与えたのは展活タイムズにも何度か書いてきましたがカトリックのシスターをしている大叔母です。大叔母のような生き方もあるのだと物心つく以前から知っていたことはその後の選択に相当大きな影響を与えられました。
その次はというと、この方のことはこれまで紹介したことはありませんでしたが、大学の先生だと思うんですよね。現在は神戸大学で教授をされている窪田幸子先生。文化人類学を専門とされています。
私が大学時代を過ごした90年代はまだ30代で地方の小さな女子大で助教授をされていましたが、確か99年に広島大学に移られて今では神戸大学の教授をされているようです。先生のご専門はオーストラリア先住民のアボリジニの研究でした。ご専門の文化人類学の授業とは別に“世界の中の女性”という講義も受け持っておられて、3回生から受講が可能でした。この講義の中で世界中の様々な女性がからむ社会問題の論文を読み、代表者がまとめを発表しそれに対して20名ほどで議論する、という授業でした。
私は高校までは共学で育ち、大学ではじめて女子だけの学びの場というものを経験しました。先生の授業ではじめて女子だけで社会問題を議論する中でどんどん自分の殻が破られていくのを感じました。女子大という場は女子しかいないわけですから、一番成績が良い学生は女子ですし、全体をまとめるリーダーを担うのも女子なわけです。
授業の中で「自分もセクハラを受けたことがある。本当はこんなにも辛かった。嫌な気持ちだった」と発言することができたときの開放感は今も忘れられません! ここに男子が一人でもいると無意識にガードをしてしまうのです。気にしてはいけないと頭ではわかっていても「お前みたいなブスにセクハラをするわけがない。勘違いじゃ」と言われたり思われたりすることの恐ろしさを考えると、ここは黙るのが賢明だという判断をしてしまいます。これまで口に出したことがなかった気持ちをこの授業をとおして言葉にすることができました。
またご専門の文化人類学の授業では原始、人類は母系だったのだと知りました。その日の食べ物をその日に調達して生きる社会では母親を中心に血は受け継がれていくのが自然なのです。しかし稲作がはじまり“米”という財産を子孫に継がせなくてはならなくなったとき、人と人は戦わなければならなくなり、父系で財産を受け継ぐほうが都合がよくなってしまったのです。そこから男女差別がはじまります。
そう。男女差別はあるのです。そのことを私が認識できたのは窪田先生がいらしたからです。当時、フェミニスト=田嶋陽子さんでした。テレビで散々容姿を叩かれる姿を見てきたのであの界隈には極力かかわらないようにしようと18歳までは思っていました。
でも女子大に進学しジェンダーという概念を学び、窪田先生に出会いました。なんといっても窪田先生は美人だったんです! 今、思い出すと笑ってしまいますが、二十歳の私にはとても大切なポイントでした。こんな綺麗な人でも女性差別を感じるのだ、ブスの僻みではなかったのだ、と先生はビジュアルでも教えてくださいました。
20代で家業を継いだ頃は若い女だからという理由で散々悔しい思いをしてきましたが、そのときも大学時代に文化人類学とジェンダーを学び、理論の裏づけを持っていたことがずいぶん助けになってくれました。そして40代も半ばにさしかかり、経験を積んでどこに出てもそれなりの扱いをしてもらえるようになったので、こんなことも公に発言できるようになりました。
私の使命は後継者支援ですが、特に女性後継者の力になれたときによろこびを感じます。この生き方を選んだ背景にはたくさんの方の影響があったんですよね。年末年始にその中の一人である大学時代の恩師を思い出したので今朝はこんな記事になりました。
まとめ
今朝の展活タイムズは年末年始に考えたことなどを書き綴ってみました。
今日もお読みいただきありがとうございます。
大島 節子
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