嗜好品も考え方次第で問題解決型展示会に

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今夜あたりが忘年会のピークでしょうか。夜の街がにぎわうのでしょうね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

必ずしも鉄板にあてはめる必要なし!

ちょうど1週間前に「食品展示会で効果を発揮する問題解決型チラシ」というタイトルで広島の矢野食品さんの展示会用チラシを紹介しました。同じく広島からぜひ参考にしていただきたいチラシが出ましたので紹介させていただきます。

こちら!大丸商事さんのチラシです!!

大丸商事さんは元々韓国海苔を製造してこられた経験を元に海苔に様々な味を付ける技術をお持ちです。コンセプト明確化ワークではその技術でもってどのようなお客さんのお困りごとが解決できるのかを考えられました。

そこで出てきた問題解決はチラシにあるように

・改善するのは具材だけですか?
・定期的なリニューアルや開発に追われていませんか?
・まだ開発段階なのに…ロットの大きさに困っていませんか?

こちらの3つとされました。

実はコンビニなどでおにぎりを開発される立場にある方は常に新商品を提案し続けなければならず、具材を変えるだけでは限界があるそうなのです。そういう方に向けて様々な味の海苔を採用することでいままでにないおにぎりを一緒に開発しませんか?という提案です。

海苔という商品は決して問題解決型商品ではありません。しかしお客さんがどのようなことに悩まれていて、それを自社が持つ技術でどうすれば解決してあげられるのか、様々な視点から検証して考えればこのような問題解決型の打ち出し方は可能なのです。

そして素晴らしいのは「海苔換えしませんか?」というキャッチコピーです。私のセミナーでは問題解決型キャッチコピーの鉄板をお伝えいたします。

例えば

・〇〇でお困りではありませんか?
・〇〇の問題△△で解決します!
・〇〇のお困りごとに△△をご提案いたします。

などです。本来キャッチコピーというものは一番難しいポイントで、本当は何百とおりも候補を考えてその中から選ぶくらいの手間暇をかけて考えてほしいのです。しかし忙しい中小企業経営者の皆さまにその作業を強制するわけにもいかないので決してスマートではないけれども、このキャッチコピーにしておけばとりあえず“伝えたい人に伝えたいことが伝わるキャッチコピー”にはなりますよ、という答えを先に言っています。

大丸商事さんは私が提示して鉄板で妥協せず「海苔換えしませんか?」という非常にユーモアの効いた、それでいて伝えたいことが伝わる言葉をひねり出されたところがすばらしいです。デザインも黒をベースとして海苔の高級感は保ったまま、きちんと問題解決が伝わる構成になっています。

食品に限らず嗜好品を展示会に出展される企業の皆さんはぜひ参考にしてみてください。

まとめ

今朝の展活タイムズは嗜好品も考え方次第で問題解決型展示会にというタイトルで大丸商事さんの展示会用チラシをご紹介しました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。