食品展示会で効果を発揮する問題解決型チラシ

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

この冬一番の寒さですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

問題解決型はダサくないぞ!

以前「展示会なのか展示即売会なのか 」という記事で1つの会社にBtoB部門とBtoC部門の両方がある業態の企業は展示会では展示会用のチラシを作ってください、と書きました。例えば食品。食品を最終的に届けたい人は一般消費者ですが、展示会に出展をする場合、展示会で伝えたい人はバイヤーや仕入担当者などの業者になります。伝えたい人が違うのだから一般消費者用のチラシ以外にバイヤーや仕入れ担当者に向けた展示会用のチラシが必要になります。

今年の8月から3回連続講座で広島県中小企業団体中央会さまの合同出展ブースをサポートさせていただきました。出展する展示会は10月にインテックス大阪で開催されたファベックス関西という食品の専門展示会です。広島県でものづくり補助金を活用されている食品系企業が15社出展され、皆さんそれぞれがんばっておられたのですがその中でも矢野食品(株)さんのチラシが良かったのでご紹介します。

矢野食品さんは解凍するだけでお客さんに提供できるおはぎやわらび餅等の和菓子を出展されました。1回目のコンセプト明確化ワークで伝えたい人を明確にしテーマは「手間をかけずに客単価アップ」としました。お客さんが困っていることや求めていることはチラシにもありますように

・人手不足で困っている
・使いたい分だけほしい
・賞味期限は長いほうがいい
・イメージに合う和菓子を探している
・他社・他店との差別化を図りたい

等です。これらのお悩みを矢野食品の和菓子で解決します!という打ち出し方をしました。

矢野食品さんがすばらしかったのは講座で作ったチラシラフ案をデザイン化する過程で世界観など大切な部分をしっかりと守られたことです。問題解決型チラシはイメージチラシと比べるとどうしても文字や説明が多くなってしまいますからベタに、もっと言うとダサくなりがちなのです。部品加工等の製造業ならオシャレさなど求める必要はないのでそれで良いのですが、嗜好品を扱う企業はダサくなると困りますよね。

しかし矢野食品さんは和菓子のイメージ画像を大きく使用し、縦書きの文字、明朝体のフォント、和風の背景などを使うことで和菓子の世界観・高級感・スタイリッシュさなどは維持しながらきちんと誰のどんなお困りごとが解決できるのか、がわかるチラシを作ることに成功されました。伝えたいことはきちんと伝えながらまったくダサくない高級感漂うチラシを作ることができるとわかり私もとてもうれしいです。

この成功事例は今後多くのBtoB部門とBtoC部門の両方がある業態の企業の参考にしていだけること間違いありません。チラシの紹介をご快諾くださった矢野食品(株)の玉本社長に感謝いたします。皆さん、ぜひ参考にしてください。

まとめ

今日の展活タイムズは食品展示会で効果を発揮する問題解決型チラシとして広島の矢野食品(株)さんの展示会用チラシをご紹介しました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数8,500人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。