スローガンは展示会用のキャッチコピーではない
おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。
ひんやりとした朝。今度こそこのまま秋になってほしいです。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
キャッチコピーは目に止まらなければ不正解
突然ですが上の言葉は何だと思いますか?
こちらは積水化学グループさんのスローガンです。経営戦略や社是、理念やビジョンを全てひっくるめて掲げる言葉です。この言葉でもって巨大なグループが今後進むべき方向を示しておられる、企業のスローガンにはそういった役割があります。
中小企業にとってもスローガンを掲げることは決して悪いことではありません。私は企業訪問をする機会も多いですが、きちんと社員さん全員で理念を作り、スローガンを掲げ、その元で経営を行っておられる企業は会社の雰囲気も良いです。
ただ、スローガンというものは展示会用のキャッチコピーではないのです。私のセミナーでキャッチコピーについて説明するときは「キャッチコピーに絶対的な正解はありません。ただ不正解はあります。伝えたいお客さんの目に止まらなかったら不正解です。」という言い方をします。
展示会は情報の洪水のような場所です。そんな場所で伝えたいお客さんの目を止めること、それが展示会でのキャッチコピーの役割です。人は自分に関係があることにしか興味を持ちません。展示会で「世界にまた新しい世界を」という言葉を見たとして「あ、自分に関係があることだ!」と思いますか? 展示会で新規の見込み客と出会おうとするのであれば、この人間の特性をわかっておく必要があります。
それではどうすれば見込み客が「自分に関係があることだ!」と気付き目が止まるキャッチコピーが作れるのでしょうか。それはお客さんのお困りごとやお悩みを言語化し、それを盛り込んだ言葉をキャッチコピーとすることで作ることができます。
これは絶対的な正解がない世界なので、本気でハマると気が遠くなるほど手間がかかる作業なのです。皆さん、時間がないので既にあるスローガンをキャッチコピーとして使ってしまうのですね。
繰り返しますが、スローガンとは組織の方向性を示し経営を円滑に行うためにあります。
一方で展示会用のキャッチコピーは見込み客の目を止めるためにあります。
それぞれが持つ役割が違う、ということがお分かりいただましたでしょうか。スローガンをそのまま展示会用のキャッチコピーとして流用されているのであれば、ぜひ次回からは展示会用のキャッチコピーを作ってください。
まとめ
今朝の展活タイムズはスローガンは展示会用のキャッチコピーではないというタイトルでそれぞれの役割を整理してみました。
今日もお読みいただきありがとうございます。
大島 節子
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