置かれた場所で咲く、ということ
おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。
今日から大阪では製造業が一堂に集うものづくりの一大展示会がはじまります。お天気も良さそうで盛況になることでしょう。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。
本当に好きなことを突き詰めて考えていたら…
私は昔から「目標にしている人・モデリングしている人」みたいな人がいません。そういう人を設定したほうがやることを具体的に洗い出せるしいいとは思うんだけど、いまいち「こんなふうになりたい」と思える人が見つからないんですよね。日ごろお世話になってる経営者の先輩方のことはすごく尊敬してるけど、皆さん男性なので人生のモデルにはならないです。
そんな中で昨年亡くなられた渡辺和子さんは自分にとって特別な存在です。私の大叔母はカトリックのシスターなのですが、大学4回生のとき将来に迷う私に大叔母が差し出してくれたのが渡辺和子さんの本だったんですよね。大ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』が出版されるずっと前の話ですが、あの本に書いてあるようなことがその本にも書いてありました。
親の事業を引き継ぎ後継者として生きる、ということを選んだ以上“置かれた場所で咲く”しかないわけで、渡辺和子さんの言葉からはずいぶん力をいただいてきたように思います。
20代は「好きを仕事にする?は?結構なご身分で!!」と思ってました。特に20代の終わりごろ。私の20代後半というと売上の95%以上を占める得意先の倒産を経験し、連鎖倒産を回避するために無我夢中で働いていた時期。仕事とは守るべき人やものを守るために自分の好き嫌いとは関係なくやるしかないものだったので。
そのころ好きを仕事にする、と言う人たちへ抱いた抵抗感はやはり嫉妬だったんでしょうね。今はすっかりなくなりました。それは自分が好きなこと得意なことを活かしながら仕事ができていることと、あと40歳を過ぎてかつて好きを仕事にする、と言ってた人たちが淘汰されていくのをたくさん見てきたことも理由としてあります。
今、同世代で好きを仕事にしてる人たちは皆さん肝が据わっています。例えばお花が好きだから花屋になったとして24時間365日花をいじってればいいわけじゃないですからね。店を維持していくために経営を学び、スタッフさんがやめて行かないように教育も学ばなければなりません。そういうことをちゃんとやった人が残っているんです。
家業とは別にもっとやりたいことがあったとしても、そのもっとやりたかったことの本質をとことん突き詰めれば別に仕事は何でもいいと思います。例えばアメリカで就職したかったとしてなぜアメリカで就職したいのかの本質を突き詰めれば、グローバルに活躍する人間になりたい、ってことが本質かと。だったら家業で世界進出するでもいいのでは、と。
自分が好きなことを仕事にしても、仕事として好きじゃないこともしなくちゃいけないし、周囲が望むことを受け入れて家業を継いでも、その中で好きなことをできる環境を作っていくことはできる。置かれた場所で咲くにも、掴み取った場所で咲くにも、一生懸命に働く、ということは共通しています。
そしてどれだけ考えても私はやはり“置かれた場所で咲く”と決めた中小企業の後継者の力になれるような活動をしていきたい。展示会活用アドバイザーはそれができる仕事だと考えています。
努力ではどうにもならない運命を受け入れてその場所で咲こうとがんばる人たちが好きです。これからも展示会を通してますますそういう方のお役に立てる人間になっていきたいです。
まとめ
今朝のブログは置かれた場所で咲く、ということというタイトルで書いてみました。
今日もお読みいただきありがとうございます。
大島 節子
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