失敗しない展示会を作るための3つのポイント
出展目的を明確にする
この項からは具体的に展示会の作り方ノウハウを書いていきます。まずは出展の半年前くらいにははじめておきたい最初のポイント。それは「出展目的を明確にする」です。
ここで皆さん、一度ペンと紙を用意していただけますでしょうか? できましたか? それでは下のシートの空欄を埋めるかたちで答えを一度書いて見てください。
このシートは出展コンセプト、すなわち誰に何を伝えるための出展か、更には誰のどんなお困りごとを解決できる製品・技術・サービスなのか、を整理し出展コンセプトを明確にするために使用するワークシートです。
下記の手順で考えていきましょう。
1.伝えたいお客さんは誰ですか?
2.その人が困っていること・求めていることは何ですか?
3.その人に提供できることは何ですか?
4.その根拠となる自社の価値・強みは何ですか?
必ず1~4の順番を守ってください。この先を読みすすめることをちょっと我慢して最低でも2分間、よく考えて書いてみてください。
いかがですか?書けましたでしょうか? あと10分あれば完璧に書ける、という方は先に進んでいただいて結構です。ただあと10分あっても書けそうにない、という方はここを一度じっくりと考える必要があります。なぜならここが曖昧なまま具体的に展示会を作り始めたとしたら、必ず途中でブレブレになるからです。
ただ、これは書けといわれて書けるものでもないんです。私の展活セミナー連続講座ではこれを書くために2日間かけます。まずは一度講座で書き出してみていただいて、会社に帰って社員さんやお客さんの声を反映していただき仕上げていきます。
何度も書いてみてしっくり来るシートを残してください。理想は30日かけて30枚書いて3枚残す、くらいのイメージです。
上の例で使わせていただいているのは2016年のメッセナゴヤにケイ・エイチ工業さんが出展された自動縮尺デジタルスケール“一発!早出しクン”の出展コンセプトシートです。これくらいシンプルな言葉で伝えたい人やその人が求めているものを整理し、コンセプトシートに落としておくことが、このあと具体的に展示会を作っていくにあたって非常に重要なことになります。
次回はこの明確になった出展目的を元にチラシを作っていく方法を書いていきます。